株式会社シルバーロイ

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高硬度超硬合金SHシリーズの開発

日付:2001.12.10
図1 サンドブラスト用ノズル寿命比較
図1 サンドブラスト用ノズル寿命比較

従来の超硬合金では、「硬度が低い」または「バインダー層がWCとWCの粒界に少し存在するため、摩耗が発生しやすい」という問題のため、サンドブラスト用ノズル素材としては、 あまり用いられていませんでした。そのため、サンドブラスト用ノズルには、 これまで窒化ホウ素(cBN)が用いられていましたが、非常に高価な素材であり、コストアップの原因となっています。この問題を解決するために、粒界にほとんどバインダーの無い高硬度の超硬合金 SHシリーズを開発いたしました。

サンドブラスト用ノズルのテストを行った結果、超微粒子合金(SF05)は G1A の2倍の寿命でありましたが、SH10 は SF05 のさらに2.5倍の寿命となりました。 寿命としては、窒化ホウ素(CBN)を用いた場合の1/2ではありましたが、コストは、 1/5ですので、ランニングコストは、窒化ホウ素の場合の1/2.5となりました。

伸線ダイスや絞りダイスについてもテストを行った結果、良好な結果が得られています。この他に、各種ノズルや、粉末成形用金型等にも応用されており、現在適用範囲が拡大しつつあります。

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